西濃運輸-ヤマハ 観戦記(2023年東海地区都市対抗2次予選)

5月31日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第2試合、西濃運輸-ヤマハの観戦記です。
西濃運輸は3年目で公式戦では初の先発と思われる落合投手が先発。ヤマハはベテランの九谷投手が先発でした。

西濃運輸
0000001000|1 H6 E1
0001000001|2 H7 E1
ヤマハ
(延長10回タイブレーク)

西濃運輸
落合(19)、池田(12)、森岡(20)-城野
ヤマハ
九谷(13)、水野(18)、波多野(21)-高坏、川邉

投手成績
西濃運輸
落合竜杜 3回 45球 被安打2 四球1 三振1 失点0
池田尚樹(米子北-大商大 2年目) 1回 33球 被安打1 四死球3 三振1 失点1

森岡大輔 5回2/3 59球 被安打4 四球0 三振4 失点1(自責点0)

ヤマハ
九谷青孝 7回 110球 被安打6 四球0 三振6 失点1
水野匡貴(静岡-明治大 6年目) 2回 25球 被安打0 四球0 三振3 失点0

波多野陽介(日本文理-東北福祉大 7年目) 1回 10球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
西濃運輸
9渡邊(4)→H柏木(27)→7住谷(9) 6北野(6) 5野崎(28) D小中(10) 7原田(31)→8 8丹下(23)→9 2城野(2) 4宮田(7)→H浦岡(22)→R左向(24)→4大山(0) 3福山(8)
ヤマハ
3秋利(4) 8前野(25) D大本(22) 9網谷(5) 5藤岡(3) 7舟久保(28) 6永濱(7) 2高坏(9)→2川邉(8) 4青柳(6)→R野澤(23)

(試合経過)
4回裏、ピッチャー交代、池田。2死3塁から7番永濱の四球の時にワイルドピッチとなり1点。尚も四死球で2死満塁となるも1番秋利の2ゴロを上手く捌いて1点で食い止める。ヤマハは1点を先制。1-0
5回裏、ピッチャー交代、森岡。
6回表、1死1,3塁から3番野崎のところでセーフティスクイズを仕掛けるもホームでタッチアウト。4番小中も倒れ得点ならず。
7回表、2死1,2塁から9番福山が同点タイムリー。1-1
9回で決着がつかず、延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から送りバント失敗。9番福山が送って2死2,3塁。代打柏木が粘るも三振に倒れ、無得点。
10回裏、送りバント失敗、三振で2死1,2塁。4番網谷がライト横を破ってサヨナラタイムリー2ベース。ヤマハが延長タイブレークを制して勝利し、第1代表決定戦に駒を進めました。

総評

ヤマハはベテランの九谷投手が先発。3回までパーフェクトに抑える等、持ち味を発揮し、5回まで2安打無失点ピッチング。6回表は味方のエラーもあってピンチを迎えるも、相手のセーフティスクイズを冷静にさばいてホームでアウト。ここも踏ん張ります。
7回は2死1塁から8番宮田選手、9番福山選手に連打を浴びて同点とされるも、7回1失点。ベテランとしてしっかりと抑えてくれました。
ただ、打線がランナーは出すもののなかなかつながらない。4回に相手の乱調でもらった1点しか取れず、苦しい試合に。それでも九谷投手の後を受けた水野投手、タイブレークで波多野投手が0点に抑えて最後、サヨナラに繋げました。投手陣が良く踏ん張りましたね。
西濃運輸は投手陣が苦しい中、この日は公式戦初先発と思われる落合投手が登板。立ち上がり不安定でしたがなんとか0で抑えると3回を無失点。ベンチとしても賭けに成功した形。池田投手は乱調も何とか1点でしのぎ、森岡投手は5回から素晴らしい投球でヤマハ打線を抑えて結局1失点だけ。正直流れは西濃運輸という試合でした。
それだけに6回の1死1,3塁からのセーフティスクイズ失敗。10回の無死1,2塁からのバント失敗。この2つの作戦を選択したことが残念でした。もちろん決まっていれば点が入ったかもですが、やはり攻めていく形を取らないとこういう厳しい試合を取れないと思っているので。元々たくさん取らないと勝てないというタイプの今年の西濃運輸。攻撃的なベンチワークで行ってほしいですね。
今日もタイブレークではどちらもバント失敗。やはりタイブレークで最初のバッターのバントは愚策だと思います。表は特に打ちにいかないと駄目ですね。
無死1,2塁でのバントはどこも練習していますし、決めるのが難しい。確率の低いバントをするくらいなら打って点を取る方に注力するが正解を思いますね。

ピックアップ選手

西濃運輸 森岡 大輔 投手(大谷-神戸学院大 2年目)

5回からマウンドへ。今西濃運輸が最も信頼できる投手だと思いますが、この日も5回から9回まで3安打無失点投球。MAXは140kmくらいですが、タテスラに相手バッターがクルクルと回っていたのが印象的でした。最近少なくなった軌道のスライダーが相手からすると厄介なのかなぁと。今後も大事な場面での投球が増えそうです。

西濃運輸 福山 大貴 捕手(明石-京産大 7年目)

9番1塁で出場。バスター打法が特徴でこの日は2安打のマルチ。7回には貴重な同点タイムリーを放ちました。10回には1死1,2塁からバントでしたが打たせてほしかったですね。。。

西濃運輸 落合 竜杜 投手(常葉菊川-法政大 3年目)

故障で昨年まではほとんど登板が無かった投手。この日は先発でいきなりヒットを浴びて、厳しい状況でしたが、2番の前野選手が痛烈なサードライナーでアウトが取れてから落ち着きました。その後、丹下選手のファインプレーも大きかったですが、2回、3回とランナーを出しながらも0で抑えて、この試合の流れを作ったのが大きかったですね。今後にも活きてくる投球でした。

ヤマハ 九谷 青孝 投手(南部-東京農大 12年目)

MAXは131km。120km台がほとんどというまっすぐの球速なのですが、変化球と手元で動くボールで西濃運輸打線を手玉に取っていました。そしてピンチを防ぐと派手なガッツポーズ。チームを鼓舞する投球が素晴らしかった。

ヤマハ 網谷 圭将 外野手(千葉英和-DeNA 26歳)

4番ライトで出場。初回にもあわやタイムリーという当たりを好捕されましたが、4回にはヒットで出て先制点につなげ、10回にはサヨナラタイムリー2ベース。無死1,2塁から2死1,2塁となる最悪の状況だっただけに、チームを救う打撃でした。4番として存在感をどんどん増していますね。

ヤマハ 秋利 雄佑 内野手(常葉菊川-カルフォルニア州立大 31歳)

1番1塁で出場。2安打1四球と存在感をみせました。4回にも惜しい当たりを相手に防がれましたが状態は良さそうですね。

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