日立製作所-王子 観戦記(2023年JABA静岡大会)

4月5日に浜松球場で行われた第3試合、日立製作所-王子の観戦記です。
王子のエースとなった高島投手が日立製作所相手にどういうピッチングを見せるかに注目して観戦しました。

日立製作所
000000000|0 H8 E1
01000010X|2 H8 E2
王子

日立製作所
岡(11)、田川(18)-桂
王子
高島(15)-細川

投手成績
日立製作所
岡直人 7回 112球 被安打7 四球1 三振4 失点2
田川賢吾(高知中央-ヤクルトスワローズ 29歳) 1回 22球 被安打1 四球1 三振2 失点0

王子
高島泰都 9回 132球 被安打8 四球2 三振5 失点0

(出場選手)
日立製作所
6森田(4) 7松下(28) 8真砂(26) 3田中(23) 5森下(7) 9清水(10) D鮎ケ瀬(0)→H江藤(5) 2桂(40)→R黒岩(22) 4野中(7)
王子
4山口(4) D横川(7) 5平野(10) 7吉岡(6) 3宝島(2) 9亀山(1) 8青山(73)→8西山(0)→H神鳥(25)→8大杉(3) 2細川(22) 6前田(5)

(試合経過)
2回裏、無死1,3塁から8番細川の犠牲フライ。王子が先制。1-0
7回裏、2死から9番前田がホームラン。2-0
8回裏、ピッチャー交代、田川。
王子の高島が完封勝利。王子が勝ちました。

短評

王子の高島投手が先発。140㎞前半から中盤のまっすぐにカット、スライダー、フォーク、カーブ等を投げて日立打線を翻弄。結構ランナーは出したのですが、そこからギアを上げる等、ピンチをしっかりと抑えることができる。どんな相手にも勝てる投球ができ、まさにエースです。
8回、9回はピンチで1点は仕方ないかな、というところでしたが、ゲッツーで抑え見事に完封。最高のアピールになったかな、と。
カウントが不利になっても、変化球でカウントを整えたり抑えたりできるところが強み。結果を出して秋のドラフトにつなげていってほしいですね。
王子は打線よりも投手陣が課題でした。今年は柱がいるので、こういうJABA大会、本戦での活躍も期待したいですね。
日立製作所は元プロの真砂選手、桂捕手がスタメン。最後に田川投手が投げる等、元NPBの採用に積極的ですね。
今いる選手にも影響は大きいでしょうし、何より元NPBの選手は身体に厚みがあります。自チームのレベルUPにもつながっていきそう。しっかりと活躍も光りました。

ピックアップ選手

日立製作所 桂 依央利 捕手(太成学院大-大阪商業大-中日ドラゴンズ 32歳)

8番捕手で出場。1安打でいい当たりのライナーもありました。盗塁もきっちりと刺して肩も健在というところを示しました。
コーチ兼任ということで、色々経験を伝えてチームの強化に貢献していってほしいですね。

日立製作所 真砂 勇介 外野手(西条陽-ソフトバンクホークス 29歳)

3番センターで出場。2安打のマルチ。NPBで10年踏ん張った選手なんですね。先日はWBCの中国代表にも出ていた。そういう経験をチームに伝えていくとより強くなりそうです。

日立製作所 田中 政則 内野手(水戸商 22年目)

4番1塁で出場。今年40歳となる大ベテラン。高卒なので22年目、という見慣れない年数が刻まれています。この日も2安打でチーム初ヒットを放つ等、存在感を示しました。

王子 高島 泰都 投手(滝川西-明治大準硬式 2年目)

プロ注目の投手。もう準硬式出身がどうこう関係なく注目ですね。この日も140㎞前半から中盤をアベレージで投げて、ピンチではギアを上げて140㎞後半。変化球のコントロールもいいので、ボールが先行しても崩れない。見ていたスカウトにはいいアピールになったのでは、と思います。全国の強豪チームの打線も抑えられるというのを示したのは大きいですね。

王子 前田 滉平 内野手(京都外大西-駒澤大 8年目)

9番ショートで出場。7回には貴重なソロホームラン。味方が驚くという報道もありましたが、この日も2安打と打撃が良くなっている印象です。

王子 平野 陽大 内野手(熊本工-東北福祉大 1年目)

3番サードで出場。8回に2ベースを放ちチャンスメイク。1年目で3番を任せられているように期待を感じますね。

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