中庸スプリングートヨタ車体 観戦記(2024年新春選抜軟式野球大会決勝戦)

2月9日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた新春選抜軟式野球大会の決勝戦、中庸スプリング-トヨタ車体の観戦記です。
最後まで試合が分からないシーソーゲームとなりました。

中庸スプリング
010001100|3 H6 E2
02000020X|4 H6 E1
トヨタ車体

中庸スプリング
新美(18)-山田
トヨタ車体
若山(13)、筏伸(21)、野村大(10)、濱田(11)-野村

投手成績
中庸スプリング
新美涼介 8回 125球 被安打6 四球6 三振5 失点4

トヨタ車体
若山竜馬(誉-名経大 3年目) 4回0/3 57球 被安打3 四球1 三振3 失点1

筏伸之助(鹿児島実 2年目) 1回0/3 15球 被安打2 四球0 三振1 失点1(自責点0)

野村大二朗 3回 34球 被安打1 四球1 三振3 失点1
濱田慶太 1回 12球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
中庸スプリング
9加藤(24) 6青山(6) 5後藤(10) 4坂田(1) 2山田(22) 3森本(4) 7中村(51) D今野(20) 8坂田(26)
トヨタ車体
D筏伸(21)→1→7 4坂本(1) 9高橋(27) 3田原(7) 7森(99)→1野村大(10)→6 6武村(15)→H柏木(25)→1濱田(11) 8篠谷(18) 5筏太(2) 2野村謙(22)

(試合経過)
2回表、2死から6番森本がソロホームラン。中庸スプリングが先制。1-0
2回裏、1死1,2塁から1番野村謙がタイムリー。更に1死1,3塁から1番筏伸の遊ゴロの間に1点。トヨタ車体がすぐさま逆転。2-1
5回表、無死1塁でピッチャー交代、筏伸。
6回表、無死3塁から2番青山の遊ゴロエラーの間に1点。無死1,3塁でピッチャー交代、野村大。1死2,3塁から5番山田の初球で3塁ランナーがスタートを切るも外されて3塁ランナーがタッチアウト。山田も三振に倒れ2-2の同点止まりに。
7回表、先頭の森本がこの日2本目となるソロホームラン。中庸スプリングが逆転。3-2
7回裏、2死1塁から3番高橋が逆転2ランホームラン。トヨタ車体が再逆転。4-3
9回表、ピッチャー交代、濱田。
最後は濱田が締めてトヨタ車体がシーソーゲームを制し、優勝を飾りました。

総評

いろいろなことが起こって見ていて面白い試合でした。ただ中庸スプリングは取るべきチャンスを活かせず、逆転はしたものの流れを持ってこれなかった。それが最後の逆転2ランにつながった印象です。また新美選手は前の試合で最後2イニング登板。そこから30分くらい開けて再度先発ということで、序盤はボールが定まらず、四球が多くなりました。その分球数がかさみましたし、7回のホームランは疲れが出るタイミング。他に頼れる投手がいないというチーム事情が最後に響いた印象でした。
逆にトヨタ車体は2回裏のチャンスで内野ゴロで1点を取って逆転まで持っていく。投手が苦しくなると継投でしのぐ。7回裏に一発で逆転。選手がやるべきことをやっていた印象でした。采配も光りましたし。唯一8回裏のチャンスで攻めきれなかったので、最終回何か起こるかと思いましたが、若きエースの濱田投手が3人で片づけて優勝を決めました。
昨年は三京アムコが今大会の優勝を期に躍進しましたし、トヨタ車体もそこにあやかりたいですね。
濱田投手は新春選抜リーグ戦の上位チームにも通用する左腕。他の投手陣次第では各大会でも上位進出が狙えそうです。

ピックアップ選手

中庸スプリング 森本 優斗 内野手(東海大相模-愛知東邦大 3年目)

6番1塁で出場。第1打席、第3打席でホームランを放ちました。ソロホームランだったのが惜しかった。

中庸スプリング 加藤 修 外野手(中部大第一-中京学院大-ジェイプロジェクト 2年目)

1番ライトで出場。2本のヒットがいずれも長打(エンタイトル2ベースと3ベース)。全力疾走もしっかりとしていました。鋭い打球が目立ちましたね。

中庸スプリング 新美 涼介 投手(至学館-星城大 3年目)

4回まではコントロールに苦しみ、球数も多く要する投球でした。ただ5回からはテンポが良くなり味方の反撃に繋げたあたりはさすが。7回は2死から四球、ホームランでしたが・・・。前の試合も登板していますし責められないですよね。

トヨタ車体 高橋 迦哉斗 外野手(敦賀気比 2年目)

3番ライトで出場。7回裏に値千金の逆転2ランホームランを放ち、打のヒーローに。

トヨタ車体 野村 謙一朗 捕手(享栄)

9番捕手で出場。2回にヒットを放ち同点タイムリーとなりました。4投手を上手くリードしました。

トヨタ車体 野村 大二朗 投手・内野手(享栄 8年目)

6回表に追いつかれて尚も無死1,3塁という厳しい場面で登板。相手の拙攻に助けられましたが、このピンチをしのいだのは大きかったですね。131kmをマーク。

トヨタ車体 濱田 慶太 投手(享栄 3年目)

最終回、登板して三者凡退。トヨタ車体の優勝を決めました。この日の第1試合で完投。間を開けてのマウンドは厳しいかと思いましたが、変化球で上手くカウントを取れるところが長所。MAXも136kmと球威がありました。

この試合の写真アルバムはこちら

コメントを残す

関連記事を表示