誉-桜丘 観戦記(2019年愛知夏大会)

7月29日に岡崎球場で行われた愛知大会決勝戦、誉-桜丘の観戦記です。
両チーム打線が良く、ある程度打ち合いになると予想を立てたのですが、一方的な点差になりました。


100220030|8 H12 E2
000001000|1 H6 E2
桜丘


杉本、山口-林山
桜丘
堀尾、吉見、堀尾-伊藤大

投手成績

杉本(10) 6回 88球 被安打4 四死球3 三振3 失点1
山口(1) 3回 39球 被安打2 死球1 三振2 失点0
桜丘
堀尾(1) 4回2/3 90球 被安打5 四球4 三振3 失点3
吉見(4) 4回1/3 68球 被安打7 死球2 三振0 失点5

杉本投手

山口投手

堀尾投手

吉見投手


5内田 4手塚 6澤野 3吉田 2林山 7坂又 9坂 1杉本(10)→H畠中(17)→1山口 8松田
桜丘
8藤代 7杉浦 3森→4近藤(13)→3牧野 1堀尾→3→1 9中神 6岡本 4吉見→1→4 2伊藤大 5藤野

(試合経過)
1回表、2死1、3塁から5番林山がタイムリー2ベース。更に2死2,3塁でしたが坂又が2直に倒れ1点止まり。誉が先制。
1回裏、1死から死球で出塁も3番森が6-4-3のゲッツー。0点。
2回裏は1死から5番中神がヒット。2死後2盗を試みるもタッチアウトに。
4回表、1死1塁から9番松田が3塁線を破る2ベースで2,3塁。四球で満塁となり2番手塚が技ありのライトへ2点タイムリー。2死1、3塁でピッチャー交代、吉見。ここは吉見が4番吉田を打ち取り追加点は食い止める。3-0
5回表、1死2、3塁から8番杉本が上手く1,2塁間に運び2点タイムリー。5-0
6回裏、無死満塁から3番近藤の6-4-3のゲッツーの間に1点。5-1。2死3塁で4番堀尾でしたが見逃し三振。1点止まりに。
8回表、1死2塁から3番澤野の痛烈な1ゴロをトンネル(記録は3ベース)。4番吉田がタイムリー2ベース。1死2、3塁から6番坂又の犠牲フライ。8-1
9回裏、3番牧野の2ゴロエラー、4番堀尾のヒットで無死1,2塁と最後の反撃を試みるも、5番6番7番とフライアウトに倒れ試合終了。
誉が初の甲子園を決めました。

誉はここまで中京大中京、愛工大名電、星城、愛知らを破って決勝進出。その実力は本物、と言える序盤からの戦いでした。

序盤はお互いにランナーを出しながら点は初回の誉の1点のみ。桜丘も杉本投手にタイミングがずれているだけで捉えそうな雰囲気はありました。
ただ、4回くらいから桜丘はいい当たりが少なくなり、出来る限り杉本投手を引っ張りたい誉にとっては理想的な展開に。

5回表に桜丘に守備のミスも出てのところで、8番の杉本投手にタイムリーが出たところでかなり誉が優位な状況に。自分が打ったことで杉本投手も元気が出たし、桜丘もこれまで快投を見せてきた吉見投手が打たれたということで、かなりがっくりと来る展開に。

それでも6回表に初めて三者凡退のイニングを作って、その裏に無死満塁。ここが桜丘は唯一の勝機でしたが、ここで6-4-3のゲッツーで1点で止まったこと。ここでこの試合は大勢を決した形になりました。

誉は結果先発全員安打。投げても2人で1失点。理想的な試合で決勝戦を制しました。
個人的にはスタメン唯一の2年生2番手塚選手をMVPに推したいかな。今日はエラーもありましたが、打線でキーになりつなぎ役になり、勝負所で決める強さも持つ。中京大中京戦の決勝打もそうですが、この日も追加点となる2点タイムリーを放つ。犠打も2つ決めていずれも得点に。こういう選手が2番にいるとチームは楽だよねっていう選手ですね。甲子園でも期待したい。

この試合は杉本投手の好投が勝因。疲労もあるだろうし、5回まで失点をどこまで防げるか、という状況で0点。6回も限界は来ていましたが1点でしのいだ。素晴らしい投球でした。甲子園でも同じ系統でしょうし、同じようなピッチングを期待したいですね。

桜丘は杉本投手となかなかタイミングが合わず。なんとか捉えるまでに失点を少しでも減らしたかったですが、やはり前日の至学館戦で吉見投手がロングリリーフしたことは試合に響いたと思います。堀尾投手をやや引っ張ったこともありますし、吉見投手も球が浮いた形になりました。こればっかりは仕方ないですが。

6回裏の無死満塁でのゲッツー。これが全てと言えますが、その直後に4番の堀尾選手に一本出ていたら・・・。もしかしたら流れがもう一度桜丘に来たかも。最後の打席で意地のヒットは見事でしたが、4番、特に試合を決めてきた堀尾選手に打線は比重がかかってしまうところは仕方ないですよね・・・。

9番の藤野選手はこの日も2打数2安打四球1と全打席出塁。9番がもったいなかったくらいでした。2年生で秋からの新チームに期待したいです。

秋・春と何試合か見てきましたが、ここまで夏に勝ち進むとは思いませんでした。吉見投手はオーバーハンドからサイドに変わっていたり。少しでもチーム力を上げるために取り組んだ結果がこの成績になったかな、と思います。
悔しい結果ですけど、思いを引き継いで、甲子園を目指して新チーム、頑張ってほしいですね。

点差は付きましたが、面白い試合だったと思います。最後に決勝戦を見れて良かった。両チーム、関係者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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