中京大中京-明徳義塾 観戦記(2019年明治神宮大会)

11月17日に神宮球場で行われた第2試合、中京大中京-明徳義塾の観戦記です。
東海地区では抜けた力を持っていた中京大中京が各地区の代表チーム相手にどういう試合をするか注目して観戦しました。

中京大中京
0200123|8 H8 E0
0000000|0 H4 E6
明徳義塾

中京大中京
高橋宏-印出
明徳義塾
代木、畑中、新地-鈴木

投手成績
中京大中京
高橋宏(1) 7回 103球 被安打4 死球1 三振10 失点0

明徳義塾
代木(16) 3回 52球 被安打4 四球1 三振2 失点2(自責点1)
畑中(11) 3回 44球 被安打1 四死球3 三振0 失点3(自責点0)
新地(1) 1回 21球 被安打3 四球1 三振0 失点3(自責点2)

高橋宏投手は右のオーバーハンド。2年生。MAXは自己最速タイの148kmをマーク。常時140kmを維持して最後まで投げ切りました。中盤から変化球でカウントが取れだしたので、安心して見ていられる内容に。

代木投手は左のオーバーハンド。1年生。MAX135kmを記録。184㎝と上背があり、楽しみな投手ですね。

畑中投手は右のオーバーハンド。まっすぐは130km前半くらい。こちらも1年生。かなり胸を張って上から投げるフォーム。

新地投手は左のオーバーハンド。2年生。まっすぐは130km前半。

(出場選手)
中京大中京
8西村 4中嶌 6中山 2印出 3吉田 7南谷 9桑垣 1高橋宏 5村上
明徳義塾
8奥野→8玉城 5合田 2鈴木 7元屋敷 3新澤 4今釘→H高須 6米崎 9寺崎 1代木→H竹下→1畑中

(試合経過)
1回裏、先頭の奥野が初球を叩いて2ベース。送って1死3塁とするも3番鈴木がフルカウントから三振。4番元屋敷が内野ゴロに倒れ先制ならず。
2回表、無死1塁から6番南谷のタイムリー2ベース。1死2、3塁から9番村上の2球目にスクイズ成功。中京大中京が2点先制。
5回表、2死3塁から4番印出の3ゴロで少しバランスを崩して投げて送球が逸れ記録タイムリーエラー。3-0
6回表、無死2、3塁から8番高橋宏の2塁へ強いゴロを取れずそらし記録タイムリーエラー。無死1、3塁から9番村上の2直で1塁ランナーが飛び出していて転送するも送球がランナーに当たり逸れる間に、3塁ランナー生還。5-0
7回表、無死1塁から4番印出がフェンス直撃のタイムリー2ベース。更に無死1、3塁から6番南谷のライトライナーを弾き記録タイムリーエラー。無死満塁から8番高橋宏のライトへ犠牲ファールフライ。8-0
中京大中京がコールドで大勝。

中京大中京は高橋宏斗投手の安定したピッチングがまずは光りました。初回はまっすぐ中心でやや苦労する場面もあったのですが、3回くらいから変化球が決まりだして安定。いい当たりは2本くらいに抑え、奪三振も10。しかも毎回。こんなにいい投球は初めて見た、くらいの出来でしたね。
この球速に慣れてしまっていましたが、全国大会でも観客がどよめくところを聞くと、やっぱりいい投手なんだな、と感じます。

打線は8点取りましたが、正直明徳義塾のミスに助けられた形。1番西村選手、3番中山選手が当たってなかったのが気になりますね。ちょっと打撃が崩れているように見えたので、次の試合できっかけがあればいいのですが。
印出選手が最後の打席で大きいのが出たのが救い。
むしろ南谷選手、桑垣選手にいい当たりが出ているので、下位打線で点が取れたことは収穫ですね。

守備はやや落ち着かない感じもありましたが、試合の終盤は落ち着いていたし、次の試合には問題ないかと。

作戦面では東海大会などでやらなかったスクイズや初回の1死3塁で前進守備など、ちょっと余所行きに感じる場面がありました。普段通り戦えば強いと思うので、どっしりと戦ってほしいですね。

次は明日。天理と対戦。松島投手が先発かと思いますので、どれだけ投げられるかは楽しみ。東海大会でもいい打球というのは実は少なかったので、その部分が心配です。

明徳義塾はエラー6つ。ヒットでもいい判定はあったのですが、球際で防げない、らしくないプレーが多かった。ただ、こういうのを冬にしっかりと修正して春を迎えそうな気がしますし、いい糧にしてきそうですね。

2人の1年生ピッチャーもさすがいいものを持っているなと感じる投手。エースの新地投手は前回150球以上投げて完投しているので、その分厳しかったんでしょうね。

馬渕監督が高橋宏投手について脱帽していたようですが、選抜ではしっかりと鍛えてきそうですよね・・・。注目された星稜戦はしっかりと勝っていますし、やっぱり甲子園では怖いチームになりそうです。

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