7月25日に岡崎球場で行われた準々決勝第2試合、中京大中京－愛産大三河の観戦記です。
ここまで5回コールドで相手を圧倒してきた中京大中京が、昨夏東愛知代表の愛産大三河相手にどういう試合を見せるかに注目して観戦しました。

中京大中京
１００２０００１０｜４　Ｈ6　Ｅ1
０００００００００｜０　Ｈ6　Ｅ1
愛産大三河

中京大中京
高橋－印出
愛産大三河
高橋、櫻井、上田－櫻井、横川、櫻井

投手成績
中京大中京
高橋(1)　9回　104球　被安打6　死球2　三振6　失点0
愛産大三河
高橋(10)　6回　74球　被安打4　四死球2　三振2　失点3
櫻井(2)　2回　32球　被安打1　四球2　三振1　失点1
上田(1)　1回　10球　被安打1　四球0　三振0　失点0

中京大中京の高橋投手は2年生。ＭＡＸ147ｋｍを記録。今大会のすべての投手の中で知っている範囲で最速を記録したと思います。
ただ、球速の割には当てられるのは秋から変わっていない印象。それでも愛産大三河打線を完封するので素晴らしい投手であることには変わりないのですが。少し変化球で緩むのが分かりやすい分、まっすぐにタイミングが取りやすいのかな、と感じます。

愛産大三河の高橋投手は右のオーバーハンド。まっすぐは130ｋｍ前半ながら、意外と中京大中京打線からも空振りを取る場面も。インコースにしっかりと投げ切るコントロールもあり、堂々のピッチングを見せました。2年生で秋以降も楽しみ。

櫻井投手は130ｋｍ中盤の球速が出ていました。右のスリークォーター。

上田投手は右のスリークォーター。あまり力を入れずに投げている感じで、本来の状態ではなかったかもです。まっすぐは130ｋｍ前半。それでも牽制で刺すなどマウンドさばきの上手さは見せました。

（出場選手）
中京大中京
8西村　7古瀧(18)→Ｈ伊賀→7　6中山　5今泉　9尾崎　2印出　3佐藤　4桂山→Ｈ飯嶌→4川合　1高橋
愛産大三河
7田村　4小島　9石原剣　3上田(1)→1　2櫻井→1→2　8石原和→Ｒ梅村(19)　1高橋(10)→Ｈ志村(17)→2横川(12)→3　6戸田→Ｈ伊藤(3)　5鈴木→Ｈ岡田(20)

（試合経過）
1回表、2死3塁から4番今泉がタイムリー。中京大中京が先制。
4回表、1死2、3塁から犠牲フライ。2死3塁から7番佐藤がタイムリー。3－0
5回裏、1死満塁のチャンスで3番石原剣、4番上田でしたがどちらもショートフライに倒れ0点。
8回表、先頭の中山がソロホームラン。4－0
中京大中京が勝ちました。

中京大中京打線はここまですべて2桁得点で大勝をしてきましたが、この日は6安打に抑え込まれました。でもこれが実力かな、と思います。やはり130ｋｍ以上の威力のある球をコースに投げ込まれるのを簡単に打ち崩す打力はないと感じます。

ただ、それでも個々の力で長打が出る場面はありますし、そこでしっかりと点数を取って優位に進める。そういう野球は出来ています。投手はある程度失点を防げるメンツが揃っているので、やはり力は現時点で一番あるチームだと思います。

全国で勝つにはもう少し打線に破壊力が欲しいところですけどね・・・。中山選手、今泉選手はやはり力があるので、彼らでどれだけ得点を増やすか。代打の飯嶌選手がヒットを放つなど、控えに回っている選手も力があるので、上手く見極めて力を出させてほしいですね。

誉戦でだれを投げさせるか。そこも見ものです。高橋投手の力のあるボールはこの先の成長も含めて楽しみです。

愛産大三河は4番上田選手、5番櫻井選手、キーの2人が抑え込まれました。特に4番の上田選手が5回に2死満塁での打席があったので、ここでなんとかしてほしかった。唯一勝機があった場面でしたので・・・。
石原選手と含めて1年から活躍した世代。お疲れ様でした。上での活躍も楽しみです。

1年生の石原和選手が4打数4安打と大暴れ。素晴らしいバッティングを見せました。1年生で抜擢されるだけはあります。お兄さんと唯一の夏、最後に輝きを見せました。
秋からは小島選手とともに1年生ながら引っ張っていく力を見せてほしいですね。

高橋投手は主戦としてこの夏すべての試合で先発。疲れが残っていないかは正直心配ですが、経験という大きな武器も手に入れました。
エースとして1番で投げる新チームに期待です。