JR東海-西濃運輸 観戦記(2021年日本選手権東海地区予選)

6月6日に岡崎球場で行われた第1試合、JR東海-西濃運輸の観戦記です。
いよいよ大詰めとなってきた日本選手権予選。お互いに主力投手を先発に立ててきました。

JR東海
100000040|5 H7 E0
000000000|0 H2 E1
西濃運輸

JR東海
戸田-牛場
西濃運輸
堀田、林、船迫、野田-森、福山

投手成績
JR東海
戸田 9回 127球 被安打2 四死球2 三振5 失点0

西濃運輸
堀田 6回2/3 112球 被安打5 四球2 三振3 失点1
林 1/3 26球 被安打0 四球3 三振0 失点3(自責点2)
船迫 1回 37球 被安打2 四球1 三振0 失点1
野田 1回 12球 被安打0 四球0 三振1 失点0

出場選手
JR東海
6竹村 5長曽我部 9武上→H池田→7→R藤井→9 3伊藤 D中田 7堀尾→9→7 8吉田隼 4吉田有 2牛場
西濃運輸
3渡邊 7清水 D岩城 9谷 5野崎 4大山 8原田 6北野 2森→R中村→2福山

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番伊藤がタイムリー。JR東海が先制。
6回裏、先頭の森が11球粘って四球を取り、1番渡邊の初球にエンドランで1ゴロ。1死2塁とチャンスを作るも、2番清水が遊飛。3番岩城が頭部に死球。一旦時間が空くも、4番谷が7球目を2ゴロに倒れ0点。
7回表、2死2塁でピッチャー交代、林。1番竹村に四球。2番長宗我部をレフトファールフライに打ち取りピンチを脱出。
8回表、先頭の3番池田の1ゴロをトンネルして無死2塁。4番伊藤、5番中田をいずれもフルカウントから四球。無死満塁でピッチャー交代、船迫。6番堀尾にこちらもフルカウントから四球で押し出し。1死満塁から8番吉田有がタイムリー。2死満塁から1番竹村が2点タイムリー。この回4点。5-0
JR東海が第3代表決定戦に進出。西濃運輸は予選敗退が決定。

総評

試合立ち上がりは雨が降る中での試合。
初回に西濃運輸の堀田投手からJR東海の伊藤選手がタイムリーを打って先制。ここからはお互いの投手の投げ合いとなりました。
どちらも抜群の内容という感じではないですが、何とか失点は防ぎ5回までは1-0。
6回表にファインプレーも出て三者凡退。その裏に先頭の森選手が粘って四球を取って、そこからチャンスを作ったのですが、ここで追いつけなかったのが厳しかった。
7回表に林投手、8回表に船迫投手がピンチでマウンドに上がり、踏ん張り切れず。やはりどちらも前日に50球以上投げての連投。本来のピッチングからは程遠い内容で崩れてしまいました。
エラーも絡みましたが、そもそもの運用に問題があったと感じます。
対照的に前日の登板も予想されたJR東海の戸田投手はしり上がりの調子を上げて、結局2安打完封。しっかりと力を発揮させたところはベンチワークが良かったかな、と思います。
8回は攻撃陣の粘りのある打席が光りました。
最終戦は総力戦。投手は戸田投手以外は使えますし、先手を取って優位に試合を持っていきたいですね。
西濃運輸はまたも全国の舞台に届かず。課題は投手力ですね。この日の野田投手のようにうまく使えば抑えられる投手はいると思うので、特定の投手に偏らず、幅広い投手起用で底上げを図ってほしいですね。
野手も競争して、調子のいい選手を起用出来る選手層を目指してほしいです。

ピックアップ選手

JR東海 戸田 公星 投手(日田林工-JR北海道 15年目)

立ち上がりは抜群という感じでは無かったですが、3回以降はリズムにのりペースに。6回裏に四死球でピンチを作ってしまいますが、ここを抑えて終わってみれば2安打完封。きちっと間隔を開ければ抑えるあたりはさすがです。

JR東海 伊藤 寛士 内野手(中京大中京-法政大 2年目)

第1打席でタイムリー。8回にもフルカウントから四球を取って追加点につなげました。あとは4番だけに大事な試合を一発で決める勝負強さがほしいですね。

JR東海 吉田 有輝 内野手(履正社-明治大 3年目)

この試合で複数安打を放ち、8回には3点目となるタイムリー。個人的には下位に置いておくのはもったいない打者だと思う選手。

西濃運輸 野田 晃誠 投手(大垣日大-愛知東邦大 1年目)

勝負が決まった9回に登板でしたが、1回を三者凡退で片づけました。公式戦は無失点登板が続いており、ベンチの信頼がもっと増してくるといいですよね。実戦派の投手。

西濃運輸 堀田 晃 投手(松山商-大阪学院大 5年目)

序盤から飛ばしており、中盤へばりも見えましたが、何とか7回途中まで試合を作りました。球威はあるのですが、むしろ力を入れている時のが一発を喰らうことが多い。起用法をどうするか、チームとしての課題でしょうか。

西濃運輸 林 優樹 投手(近江 2年目)

この日はボールが抜け気味で、チェンジアップがコントロールできなかった。疲れが原因かと。やはり先発で見たい投手かな。空気を変える力を持っているのも事実ですが。

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