皇學館大-中京学院大 観戦記(2022年東海地区大学野球春季選手権大会)

5月22日に草薙球場で行われた第2試合、皇学館大-中京学院大の観戦記です。
中京学院大にとっては今大会初戦。皇学館大は望みをつなぐために負けられない試合。拮抗した試合になりました。

皇学館大
0101000002|4 H5 E2
0011000001|3 H5 E1
中京学院大
(延長10回タイブレーク)

皇学館大
北川(18)、江南(11)-中村、床辺
中京学院大
大島(18)、佐藤(17)-小林

投手成績
皇学館大
北川寿頼 9回 133球 被安打5 四球4 三振4 失点2(自責点1)
江南怜(津商 3年) 1回 18球 被安打1 四球1 三振1 失点1(自責点0)MAX142㎞

中京学院大
大島瑠綺 5回 76球 被安打2 四球2 三振3 失点2
佐藤京史朗 5回 70球 被安打3 死球1 三振2 失点2(自責点0)

(出場選手)
皇学館大
4大野(2) 7小阪(24)→H大川(4)→7伊藤侑 9岡田颯(1)→R浅井(20)→岡田一(8) 3村田(40) D中川(29) 6井田(23) 5大田(5) 2中村(3)→H二村(25)→2床辺(22) 8三輪(9)
中京学院大
9加藤修(1) 8高島(8) 6西尾(10) 4山下(7) D千田(25) 3廣田(5) 5菅野(3) 2小林(22) 7瀧本(9)

(試合経過)
2回表、1死1塁から6番井田のタイムリー2ベース。皇学館大が先制。1-0
3回裏、無死満塁から1番加藤修が押し出し四球。1-1の同点に。尚ものチャンスでしたが、三振、2ゴロ、3ゴロでチャンスを活かせず。
4回表、先頭の岡田颯がソロホームラン。打った瞬間の当たりで皇学館大が勝ち越し。2-1
4回裏、2死から7番菅野の2ベース、8番小林のタイムリーで中京学院大が追いつく。2-2。
9回で決着がつかず、延長タイブレークへ突入。
10回表、無死1,2塁から犠打で1死2,3塁。代打二村の弱い2ゴロでセカンドはホーム投げられず1塁でアウト。1点勝ち越し。尚も2死3塁から9番三輪がタイムリー2ベース。皇学館大が2点勝ち越し。4-2
10回裏、送りバント失敗の後、1番加藤修がヒット。1死満塁から2番高畠は押し出し四球。しかし3番西尾が三振、4番山下が右飛に倒れ試合終了。
皇学館大がタイブレークの末勝って1勝1敗にして、望みをつなぎました。

総評

後がない皇学館大は北川投手が先発。左のオーバーハンドでひじが遅れて出てくるタイプ。それで135㎞前後を投げ込むので、なかなか中京学院大も捉えられず。
中京学院大は4年生の大島投手が先発。リーグ戦でも大体第2戦を任されていました。MAX145㎞。5回を2失点。ボールが先行する場面もありましたが、力は出したかな、という内容でした。ヒット2本がいずれも長打。これが痛かったですね。
4回までは割と点の取り合い。やや審判のゾーンにも苦労していた印象。それが5回以降はお互いの投手が良くなり、なかなか決めてがないまま終盤に。
9回は皇学館大が1死1,2塁のチャンスで5番、6番でしたが得点できず。延長タイブレークとなりました。
タイブレークでは1点取った後にタイムリーが出た皇学館大が逃げ切った形に。1本出した方がやはり勝ちますね。
中京学院大としては、3回の1点取った後の無死満塁、10回の1点取った後に1死満塁。ここで1本出なかったのが敗因。抑えた皇学館大がお見事でした。
中京学院大は2番手の佐藤投手の内容が素晴らしかった。秋以降も大きな戦力になりそう。
皇学館大は9回を投げ切った北川投手に尽きますね。タイブレークを抑えた江南投手もお見事でした。

ピックアップ選手

皇学館大 岡田 颯平 外野手(滝川二 4年)

3番ライトで出場。4回には見事なホームランをレフトへ叩き込みました。これを含む3安打と固め打ち。4年生の意地を感じました。

皇学館大 北川 寿頼 投手(名張 4年)

左のオーバーハンド。ひじが遅れて上から出てくるタイプで、相手からするとなかなか慣れるまでは大変な投手。MAX136㎞でかなりゴロアウトを取っていました。

皇学館大 三輪 真弘 外野手(海星 4年)

9番センターで出場。タイブレークの10回に値千金のタイムリー2ベースを放ちました。これが勝利に大きく貢献。

中京学院大 佐藤 京史朗 投手(高山西 3年)

6回からマウンドにあがり、9回まで2安打のピッチング。投球が上手く、MAXも141㎞をマーク。秋以降はもう一つの柱になれそうな投手ですね。

中京学院大 小林 卓登 捕手(磐田東 4年)

8番捕手で出場。3安打1四球と全打席で出場。タイムリーも4回に放ちました。

中京学院大 大島 瑠綺 投手(長野日大 4年)

先発で5回を2失点。MAX145㎞。ややボールが先行してしまう特徴がありますが、この日は2四球。ある程度自分の力は出せたように感じます。

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