NTT東日本-王子 観戦記(2023年JABA静岡大会準決勝)

4月10日に浜松球場で行われたJABA静岡大会の準決勝第1試合、NTT東日本-王子の観戦記です。
王子は高島投手が登板。強豪のNTT東日本にどういう投球を見せるか注目して観戦しました。

NTT東日本
010002000|3 H9 E0
000000000|0 H4 E2
王子

NTT東日本
沼田(13)、稲毛田(11)-大柿、保坂
王子
高島(15)、長谷川(33)、若林(13)、中野(11)-細川

投手成績
NTT東日本
沼田優雅(天理-立正大 4年目) 5回 79球 被安打3 四死球4 三振3 失点0

稲毛田渉 4回 53球 被安打1 四球1 三振3 失点0

王子
高島泰都 6回 92球 被安打6 四死球5 三振4 失点3(自責点2)
長谷川希望(藤蔭-京都産業大 2年目) 1/3 8球 被安打1 四球0 三振1 失点0

若林優斗(三重-中京大 6年目) 1回 7球 被安打1 四球0 三振0 失点0

中野貴仁(大分商-神奈川大 5年目) 1回2/3 20球 被安打1 四球1 三振1 失点0

(出場選手)
NTT東日本
7内山(3)→9井上(7) 8道原(2) 9向山(8)→7 D野口(35) 6中村(9) 3下川(1) 5伊東(24) 2大柿(27)→H火ノ浦(4)→2保坂(29) 4丸山(0)
王子
4山口(4) D横川(7) 5平野(10) 7吉岡(6) 3宝島(2) 9亀山(1) 8大杉(3) 2細川(22)→H廣部(24) 6前田(5)

(試合経過)
2回表、2死1,3塁からタイムリーエラーで1点。NTT東日本が先制。1-0
6回表、1死2,3塁から代打火ノ浦の高いショート後方の当たりを取れず、記録はタイムリー2ベース。2死2,3塁から牽制エラーで1点。3-0
6回裏、ピッチャー交代、稲毛田。
7回表、ピッチャー交代、長谷川。1死1塁でピッチャー交代、若林。
8回表、1死2塁でピッチャー交代、中野。
NTT東日本が逃げ切って決勝進出を決めました。

総評

王子は1番の山口選手が3安打。すべて先頭バッターで1回、3回、5回に出塁。これを送って1死2塁にするという形が3度あったものの得点ならず。正直、初回はともかく3回、5回はバントではなく別の作戦を狙ってほしかった。その前にバントで点が取れなかったわけですし・・・。
5度の先頭バッター出塁を活かせなかったのは厳しいですね。そして失点はエラー絡み。6回のもエラーはついていないものの難しいとはいえ取れる当たりでしたから。。。
高島投手が投げる試合は取らなければいけない試合に今年はなってくると思います。いかにバックが援護をするか、そこが大事になります。
高島投手は前回の登板よりは四死球が多く、ボールが先行してそのまま四球となるなど本調子ではなかったと思います。それでも試合を作れるところが強み。大事な試合を任されると思うので、勝てるピッチャーとして頑張っていってほしいです。
NTT東日本はまず守備が固い。抜けてもいい当たりを逆にゲッツーにしてしまう等、王子とはそこで差がついた、という形でした。
新人を3人スタメンで使いながらも、優位に試合を進めていく。こうやって選手も育っていくんでしょうね。
名城大出身の野口選手が4番DHで出ていました。この試合ではノーヒットでしたが、期待されているのを感じます。社会人でしっかり結果を出してNPB入りをアピールしていってほしいですね。

ピックアップ選手

NTT東日本 向山 基生 外野手(法政二-法政大 5年目)

3番ライトで出場。5打数4安打と大暴れ。ただ走塁アウトが2つあってそこは反省ですね。でも打撃技術はさすがです。

NTT東日本 稲毛田 渉 投手(帝京-仙台大 4年目)

6回からマウンドに上がり、1安打1四球に抑えるほぼ完ぺきな内容。まっすぐに力がありました。

NTT東日本 下川 知弥 内野手(筑陽学園-駒澤大 9年目)

6番1塁で出場。2安打とマルチを記録。エンドランでゴロを打って進塁打もありました。

王子 山口 乃義 内野手(天理-立命館大 2年目)

1番セカンドで出場。3安打1四球と全打席出塁。すべて2ストライクになってからの打撃で、1番としては最高の仕事をしました。もっと注目されていい存在だと思いますが。

王子 高島 泰都 投手(滝川西-明治大準硬式 2年目)

中4日での登板。四死球5と本来の状態ではなかったと思いますが、ランナーを出しても変化球、まっすぐを上手く交えて打ち取る技術が光りました。実質自責点は0でしたし。6回に粘り負けしなかったところも評価したいですね。

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