西尾東-新川 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月4日に岡崎球場で行われた第3試合、西尾東-新川の観戦記です。
西三河の強豪の西尾東。このチームは県大会に進めなかったですが、どんな力があるか、逆に現チームで県大会に進み、地力の高い新川がどんな試合を見せるかに注目して観戦しました。

西尾東
00040033|10 H6 E3
00010001|2 H4 E1
新川
(8回コールド)

西尾東
佐藤、内田-福田
新川
西田、近藤、山岸-泉

投手成績
西尾東
佐藤 颯(1) 5回 84球 被安打2 四球4 三振1 失点1(自責点0)

内田 大和(10) 3回 被安打2 四球2 三振1 失点1(自責点0)

新川
西田 基哉(1) 3回2/3 130球 被安打1 四死球12 三振5 失点4(自責点0)

近藤陽太(9) 2回2/3 50球 被安打1 四死球4 三振3 失点2

山岸 海人(10) 1回2/3 56球 被安打4 四球4 三振0 失点4

(出場選手)
西尾東
6菅原 9松井 1佐藤→4 5鈴木樹 3山本 8牧野 7安井→7松本(19) 4磯貝→H南谷(18)→4横井(14)→H柴田(17)→1内田(10) 2福田
新川
7堀→9→7 4川合→6 9近藤→1→9 5神谷 2泉 3藤田 8野村 1西田→7→1山岸 6小村→H村田(12)→4山田(11)

(試合経過)
4回表、2死1,2塁で遊ゴロエラーで1点。更に2死満塁から連続押し出し四死球で2点。ここでピッチャー交代、近藤。代打南谷に押し出し四球。この回ノーヒットで4点。4-0
4回裏、2死1,3塁からタイムリーエラー。4-1
7回表、1死1,2塁でピッチャー交代、山岸。2死1,2塁から4番鈴木樹がタイムリー。5番山本もタイムリー。更に2死満塁から押し出し四球。3点追加。7-1
8回表、無死満塁から3番佐藤の犠牲フライ。4番鈴木樹の2点タイムリー3ベース。10-1に。
8回裏、犠牲フライで1点返す。10-2
西尾東がコールドで勝ちました。

総評

西尾東が勝ちましたが、残塁17が物語るように、西尾東にとってももどかしい試合。
とにかく新川の西田投手の乱調が全てと言っていい試合になりました。
春の県大会に見た時もそうだったように、立ち上がりはコントロールに苦しむことが多い投手なのですが、結局3回までに7四死球。それで無失点というのもすごい粘りだったのですが、4回に限界が来てしまいました。エラーが出ていなければ、と言えますが、疲れが出てしまった。リズムに乗れないまま終わってしまった感じです。左でMAX134km。力はあります。どこかで上でやってほしいですね。
西尾東も打線が今一つ捉えられない。7回、8回に3番手の山岸投手からようやくヒットが出ましたが、6回までは2安打。ただ、ボールの見極めは出来ていたように思います。
勝ったことでリズムに乗っていきたいですね。
新川のがいい当たりもあったように思いますが、5回裏に先頭が出て、単独スチール失敗。ここが一つ分岐点だったと思います。
力のある選手の多いチームでしたし、外野守備は公立とは思えない上手さでした。2年生の山岸投手もマウンドを経験出来た。この経験を秋につなげてほしいですね。

ピックアップ選手

西尾東 佐藤 颯 投手(3年)

130km 前後の球威でMAXは133kmをマーク。ややコントロールに苦しみましたが、5回を1失点と試合をまとめました。

西尾東 鈴木 樹 内野手(3年)

なかなか4番らしい打撃が出来ませんでしたが、最後の2打席でタイムリーと2点タイムリー3ベース。これを次の試合につなげていきたいですね。広角に打てるバッター。

西尾東 牧野 祐大 外野手(2年)

唯一の2年生スタメン。西田投手から唯一のヒットを放ちました。盗塁も決めてセンスの良さを感じます。

新川 西田 基哉 投手(3年)

左のオーバーハンド。MAX134kmをマーク。ただ、この日は最後まで乱調が戻らず。3回くらいに戻りかけたのですが、今度は疲れが出てしまって踏ん張り切れませんでした。
4回途中で四死球12。被安打1。それでも片鱗を見せました。
175㎝、65㎏。まだまだ伸びる要素はたっぷりと感じる投手。上で続けてほしいですね。

新川 近藤 陽太 外野手・投手(3年)

外野からマウンドに上がり、何とか試合を立て直す投球を見せました。三振も3つ奪いました。こちらもコントロールに苦しみました。

新川 堀 陽成 外野手(3年)

第2打席に2ベース。7回にはいい当たりのライナーが相手の好プレーでゲッツーになる不運もいい当たりを放ちました。外野守備でも難しい当たりを好捕する場面が多かった。

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