愛知学院大-愛知大 3回戦 観戦記(2022年秋季愛知大学リーグ1部2部入替戦)

10月24日にパロマ瑞穂球場で行われた秋季愛知大学リーグ1部2部入替戦の3回戦、愛知学院大-愛知大の観戦記です。
両4年生エースの投球に注目が集まりました。

愛院大
000011000|2 H11 E1
01102002X|6 H9 E2
愛大

愛院大
荒島(11)、三島安(19)、石原(18)-三島有
愛大
中井(19)、玉木(18)-稲吉

投手成績
愛院大
荒島竜太(東邦 4年) 2回0/3 37球 被安打1 四死球2 三振2 失点2(自責点1)

三島安貴 5回0/3 81球 被安打7 四球0 三振7 失点4
石原和馬(愛産大三河 1年) 1回 8球 被安打1 四球0 三振1 失点0

愛大
中井大和 4回1/3 87球 被安打6 四球2 三振4 失点1
玉木翔大(名経大市邨 2年) 4回2/3 63球 被安打5 四死球3 三振2 失点1

(出場選手)
愛院大
8杉山(24) 6鈴木(10) 2三島有(2) 7坂上(9) 3村北(12) 9中田(36) D横関(22)→R浦川(35) 4中濱(6) 5恒川(3)
愛大
8山本(7) 9山田(24)→H堀本(11)→R高井(28)→9大川(3) D阿部(10)→R坂口(29) 3上田(8) 7丸山(25) 2稲吉(13) 5執頭(2) 6服部(5) 4大竹(1)

(試合経過)
2回裏、1死1,3塁から7番執頭の遊ゴロ併殺崩れの間に1点。愛大が先制。1-0
3回裏、無死2塁でピッチャー交代、三島安。無死1,3塁から2番山田がタイムリー。2-0
5回表、1死2,3塁から3番三島有のタイムリー。ここでピッチャー交代、玉木。4番坂上の1塁横を抜けそうな当たりを1塁の上田がライナーで好捕して、エンドランがかかっていた1塁ランナーもアウトに。愛大は運もあって1点でしのぐ。2-1
5回裏、2死1塁から3番阿部が左中間の深いところへ2ランホームラン。4-1
6回表、2死2塁から8番中濱がタイムリー。9番恒川の投ゴロでエラーとなるも、1塁手がボールをやや見失ったところで1塁ランナーが一気にホームを狙うも冷静にホームに投げてタッチアウトに。1点どまり。4-2
8回裏、無死3塁から3番阿部がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、石原。4番上田がタイムリー2ベース。6-2
9回表、1死満塁のチャンスを作るも5番村北、6番中田が倒れ試合終了。
愛大が勝って2018年秋以来、4年ぶりの1部復帰を決めました。
愛院大は2018年春以来の2部降格に。

総評

試合のポイントは5回の表裏。5回表に愛院大が1点差に迫り、愛知大は玉木投手にスイッチ。ここで坂上選手がいい当たりの1塁ライナーだったのですが、これを愛大の上田選手が必死に腕を伸ばして好捕、ゲッツーに。本当に少しずれていたら同点タイムリーだったので、愛院大はツキが無かった。
そしてその裏、2死1塁からキャプテンの阿部選手が2ランホームラン。しっかりととらえて、左中間へ運ぶ2ランホームラン。これでかなり愛大は優位に立ちました。
6回表も1点返して尚もの場面でエラーが愛大に出たのですが、ここで隙を突こうとした愛院大のランナーがホームを狙ってタッチアウト。冷静に対処した愛大が見事でしたが、ここもツキが無かったですね。
結局愛院大は毎回安打。チャンスはあったのですが、4番の坂上選手がブレーキに。3年生に好選手が多いですし、すぐに1部に戻れるように、このくやしさを忘れずに冬、しっかりと鍛えて来春に臨んでほしいです。
愛大は主将の阿部選手が8回にもダメ押しのタイムリー2ベースを放ち、学生最後に素晴らしい活躍を見せてくれました。愛大の4年生は入ったときから2部。1部を知らないまま卒業となってしまいましたが、それでも最後に素晴らしい置き土産を後輩にプレゼントしてくれました。
来春、久々の1部を戦うことに。4年生のエース中井投手らが抜けるので、1部で厳しい戦いになりそうですが、それでもしっかりと準備して、久々の1部で輝きを見せてほしいですね。
1部昇格シーン。いい画になりますね。^^

ピックアップ選手

愛院大 三島 有貴 捕手(享栄 3年)

3番捕手で出場。3安打と猛打賞。肩の強さでアウトにする場面もあり、能力の高さが光ります。
リードでも双子バッテリーで多く三振を奪う等、息のあったところを見せました。

愛院大 三島 安貴 投手(享栄 3年)

3回の無死2塁でマウンドに上がり、そこから連打で1点を失うも、何とか立ち直り1点に留め、徐々に持ち味を発揮。ただ、5回の2ランが重くなってしまいました。7奪三振は立派な数字。

愛院大 鈴木 健太 内野手(東邦 4年)

2番ショートで出場。2安打1四球、1犠打と仕事を果たしてチームを引っ張りました。9回の4点ビハインド。無死1塁からヒットでチャンス拡大。こういう粘りを後輩が受け継いでいってほしいですね。

愛大 阿部 修大 内野手(愛知 4年)

3番DHで出場。5回に値千金の2ランホームランを左中間に叩き込みました。打った瞬間は詰まったかな、と思いましたが見事に押し込んでいてよく伸びました。8回にもタイムリー2ベースを放ち、1部に押し上げる原動力に。主将最後の意地を感じさせてくれました。

愛大 大竹 駿也 内野手(大垣日大 4年)

9番セカンドで出場。3回、5回にヒットで出塁し、2度生還。守備でも好プレーで救い、4年生の意地を感じました。

愛大 中井 大和 投手(岡崎城西 4年)

先発して5回途中まで1失点。中1日でしたが序盤からボールが走っていて、毎回ランナーを許していましたが粘って4回まで無失点。現役最後の登板でチームを勝利につなげる投球を見せてくれました。

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